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グラフのしくみ

 

1.グラフの例

 まず、グラフの例を見ながら、一般的にグラフを書くのに必要な要素を見ていきましょう。

〔例〕

一般的なグラフの例

@題名
 
グラフには必ず題名をつけます。題名が書かれていないと、見る人には何を表したグラフなのかがわかりません。
 題名はグラフの上の部分に書きます。なるべくグラフの内容が分かりやすく伝わるような題名にしましょう。

A目盛りの単位
 
左側の一番上の部分に書きます。

B0線(基線)
 0線(基線)は、統計グラフには必須という決まりがあります。必ず書きましょう。
 目盛りの基点(最下部)は必ず「0」とします(0を書き忘れている人が、毎年多くいますので忘れないようにしましょう!)。

C目盛りの数値
 原則として、基線の左側もしくは下側に書きます。水平(横向きの)棒グラフや帯グラフの場合は、原則として上側に書きます。目盛の数値は、正確に、見やすく書くようにしましょう。

D目盛り線
 目盛り線も、正確に、見やすく書きましょう。

E凡例(はんれい)、脚注(きゃくちゅう)、出典など
 
図の下の部分に書くのが原則ですが、右側、あるいは図表の中の空白部分に書いてもオーケーです。

 

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2.代表的なグラフの種類

(1)絵グラフ(単位グラフ)
 数量などを絵で表現することによって、グラフを見る人に興味や親しみを感じさせます。説明を見なくてもわかりやすく、数字に関心の薄い人たちにも情報を伝えやすいのが特長です。


<絵グラフを作る上での注意点>

・絵は同じ形、同じ大きさ、同じ単位のものでそろえましょう。形、大きさ、単位が異なっていると、一目で数字の大小を把握することが難しくなります。 (たとえ同じ形でも、小さな絵が1で大きな絵が10など、2つの異なった単位の絵は使わないようにしましょう)

・1単位を円で表すとき、その2分の1は半円の絵で表します。

・5個か10個ごとに間を空けると見やすくなります。

・1つの絵の単位(数値)を示す凡例を必ず表示しましょう。

・絵の始まる位置はきちんとそろえ、絵は同じ間隔で並べましょう。

・絵の最後に数値を表示すると分かりやすくなるでしょう。

 

〔例〕

絵グラフ(単位グラフ)の例

 

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(2)棒グラフ
 
同じ幅の棒を並べて、その棒の長さによって、大小を比べるグラフです。一目で全体の大小関係がわかるので、他のものと比較するのに適しています。また、年ごと、月ごとなど時系列で(時間の流れに沿って)推移を表すのにも適しています。
 

<棒グラフを作る上での注意点>

・棒の幅は必ず同じ太さにしましょう。また、棒と棒との間隔も、同じにしましょう。

・棒の色は項目ごとに統一しましょう。(同じ項目の場合、同じ色を使わないと正常な比較の妨げになってしまいます)

・棒は必ず基線の上に立てましょう。また、目盛りの基点は必ず0にします。20とか300とかに変えてはいけません。

・横軸は、左側から棒の大きい順に並べるのが普通です。ただし、時間的な順序や慣習的な順序があるときは、その順序に合わせて書いたほうが分かりやすいです。また、「その他」の項目は最後にしましょう。

・棒と棒との間隔は、棒の幅の2分の1から3分の1くらいにすると見やすいでしょう。

・棒を重ね合わせる場合は、原則として大きな棒を後ろ側にします。棒が重なりすぎると見づらくなりますので、重ねるのは3本までにしましょう。

・基本的に、波線を入れて途中の目盛を省くのはオーケーです。ただし、省略するのは1ヶ所だけにしましょう。

・棒だけでなく、数値もあわせて表示すると分かりやすくなるでしょう。

 

〔例〕

棒グラフの例

 

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(3)折れ線グラフ
 
時間的経過による変化の様子を表すのに適しています。また折れ線グラフでは、折れ線の傾き加減によって、増減の変化の仕方も表現できます。
 

<折れ線グラフを作る上での注意点>

・0の基線を必ず引きましょう。目盛りの基点は必ず0にします。20とか300とかに変えてはいけません。

・横軸に時間経過(時、日、月、年など)、縦軸に数量を取ります。縦軸、横軸ともに1目盛の大きさは自由ですが、それぞれ等間隔にとりましょう。

・必要に応じて波線を入れて途中の目盛りを省くのは、オーケーです。

・一つのグラフの中に、二つ以上の折れ線を使用するときは、線の柄(色)、太さなどを変えて、明瞭に区別できるようにしましょう。(実線と点線、黒と赤と青など)

・同じ資料から作った折れ線グラフでも、縦軸と横軸の1目盛の大きさの取り方や幅の取り方によって、かなり感じの違ったものができることに注意しましょう。例えば、横を縮めすぎると、変化が極端に激しく見えるグラフになってしまいます。目盛や幅の取り方に決まった規則はありませんが、あまり極端に異なった印象を与えないように工夫しましょう。

 

〔例〕

折れ線グラフの例1

折れ線グラフの例2
 

 上の図は、目盛が不等間隔になっていたりするので、よくありません。正しくは、下の図のようになります。

 

折れ線グラフの例3  

折れ線グラフの例4

 上の図と下の図では、受ける印象がかなり異なります。しかし、それは縦軸と横軸の1目盛の幅の取り方が違うために生じた錯覚です。実際には、この2つのグラフは全く同じデータを表したものです。
 このように、折れ線グラフを作るときには、縦軸と横軸の1目盛の大きさの取り方や幅の取り方にも注意を払いましょう。

 

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(4)円グラフ・帯グラフ
 
円グラフ、帯グラフともに、全体に対する各部分の構成・割合、各部分の相互関係を表すのに適しています。

 円グラフは、帯グラフよりも各部分の相互の比較が簡単にできるというメリットがあります。さらに、帯グラフと比べて、一目で各部分がだいたい何%前後なのかが分かるのが特長です(特に2分の1、4分の1などの割合は読み取りやすい)。ただし、円グラフは帯グラフよりも作るのが難しいのがデメリットです。

 帯グラフは、円グラフよりも簡単に作ることができるというメリットがあります。また、帯グラフを二つ以上並べて、割合の移り変わりを比べることができるのも特長です。
 

<円グラフを作る上での注意点>

・円グラフの基線は、円の中心から真上に引いた半径の直線とします。(時計の12時を示す針の方向の直線)

・内訳は、原則として、数量の大きい順に時計回り(右回り)に並べます。ただし、「その他」の項目は最後の部分に並べましょう。

・全体で必ず100%になります。

・項目ごとに、色や模様を変えると、見やすくなります。

・必ず数値を表示しましょう。

 

〔例〕

円グラフの例


 

<帯グラフを作る上での注意点>

・帯グラフの基線は、帯が横のときは左端、縦のときは下端とします。

・内訳は、原則として、数量の大きい順に並べます。 帯が横のときは左から右へ、帯が縦のときは下から上へ並べましょう。ただし、「その他」の項目は最後の部分に並べます。

・全体で必ず100%になります。

・項目ごとに、色や模様を変えたりすると、見やすくなります。

・必ず数値を表示しましょう。

・帯グラフを並べて、割合の移り変わりを比べるときは、項目の並べる順序は変えないで、比較しやすいように線を入れると分かりやすくなります。

 

〔例〕

帯グラフの例

 

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(5)地図的統計グラフ
 数値の大きさと地理をあわせて表現できます。人口密度などを模様や色の違いなどで表します。


<地図的統計グラフを作る上での注意点>

・地図はできるだけ正確に書きましょう。

・日本地図を書く場合は、必ず沖縄本島や北方領土も書き入れてください。

 

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3.グラフ作成全般の注意点

 統計グラフを作るときには、今までに挙げた点のほかに、次のような点にも注意して作りましょう! 以下に挙げる注意点は、グラフの種類に関係なく当てはまることです。


<その他の注意点>

・比較の観点(何と何を比較するのか?)、利用の目的(何を伝えたいのか?)などをよく考えて、それらに適したグラフや目盛りを選びましょう。

・内容の表現に当たっては、間違った印象を与えないように注意しましょう。

・盛り込む内容は、できるだけ単純化しましょう。一つのグラフに多くの情報をつめすぎると、分かりにくくなります。

・日本と外国を比較するときに、国旗のデザインを使うケースがありますが、各国の国旗は法律によりそのデザイン(縦横の比率や線の数など)が詳しく決められています。国旗のデザインを利用するときは、できるだけ正確に書いてください。(デフォルメなどはしないほうが良いです)

 

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